人工呼吸器など日常的に医療機器が必要な「医療的ケア児」がいる京都市在住の家族らでつくる団体が、災害発生時の停電に備えて発電機の購入を進めている。医療機器の電源確保は命に関わる問題だけに「1台でも多くの発電機を手に入れられれば」とインターネット上でのクラウドファンディングで資金を募り、協力を呼び掛けている。

「京都の医療的ケアを考える会KICK(キック)」。医療的ケア児の親が2018年12月に設立し、現在32家族の会員がいる。子どもたちの多くは人工呼吸器やたんの吸引器など電気で動く医療機器を使用している。

会員たちが昨年、地域の避難訓練に参加した際、避難所となる体育館に電源が少なく、安定的な電気の確保が困難と実感した。さらに車いすでの生活を考えると、医療的ケア児の家族は災害発生直後、避難所に行かずに自宅などで過ごす可能性が高いと感じたという。

会では今年のテーマを「防災」に決め、電気が復旧するまでの間を乗り切るために必要な発電機の購入を行うことにした。拠点となる会員家庭に発電機を備えておき、停電した地域の家庭に会員同士が助け合いながら、届ける仕組みを考えている。

発電機の購入費は1台10万円以上と高額なことから、同会では先月下旬からクラウドファンディングを始め、最初の目標額45万円を達成した。必要とする家庭に行き渡るよう引き続き行っている。

金野大会長(37)=北区=は「災害時に発電機があることで命に直結する電源の心配が減り、他のことを考える余裕が生まれる。この機会に医療的ケア児や家族が抱える困難についても知ってほしい」と話す。(2020.3.30(月) 11:12配信 京都新聞)

自宅で人工呼吸器等の医療器具を使っている家族にとって停電は命の問題です。その対策として自家用発電機の準備が大切です。公明党がその問題に対してあくまでも医療関係者が対象ですが補助金の交付を行えるようにしました。医療関係者は購入し発電機を保険適用して安い価格で提供する流れができています。しかし現在使用されている発電機はガソリンタイプの物が主流でメーカーは医療機器にたいして使用することは推奨していないのです。医療機器専用の発電機開発が急務です。