関東などに緊急地震速報が出て大きな揺れはなかったが、東京ディズニーリゾートでは、ミッキーマウスらの対応ぶりがツイッター上で話題になっている。
「地震が来ます。地震が来ます。強い揺れにご注意下さい」。2020年7月30日午前9時30分過ぎ、パーク内では、ゲストらのスマートフォンから警報音が一斉に鳴り響くとともに、日本語と英語でこんなアナウンスが流れた。
マスク姿のキャストらも呼びかけると、ゲストらのほとんどが… すると、パレードの乗り物の上で手を振っていたミッキーらが、乗り物の上から両手でジェスチャーをして、ゲストらに座るよう求めた。「頭を守って、しゃがんで下さい!」。周りにいたマスク姿のキャストらも、ゲストらにこう呼びかける。それと同時並行して、ミッキーやスタッフらも、両手で頭を抱えてしゃがみ込んだ。こうした対応の結果、ゲストらのほとんどがしゃがんで頭を抱えていた。
こんなパーク内の様子を撮った写真や動画が、ツイッター上で次々に投稿されており、MINORIさん(@minonino86_Blue)の動画は、60万回以上も再生されるほどの反響を呼んだ。
MINORIさんは、「緊急地震速報が来てびびった!」と当時のことを明かすとともに、「ミッキーさんたちの対応力すごい 『頭下げて』ってジェスチャーしてる」と感心していた。
地震速報では、「千葉南方沖で地震発生。強い揺れに備えて下さい」と気象庁から通知があった。しかし、同庁によると、震源の位置を誤り、マグニチュードを過大に推定したといい、震度1以上の揺れは観測されなかった。
パーク内では、しばらくすると、速報時にアナウンスをしたことを受けてなのか、「ただ今の警報は誤りでした。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」とのアナウンスが流れた。
対応マニュアルも備え、「決められたタイミングで防災訓練」
とはいえ、ミッキーらの対応ぶりについて、ツイッター上では、好意的な意見の方が多い。「すごい!! キャラクター達まで、慌てる事なく対応してる」「たくさん訓練したんだろうな」「さすがの神対応!! 」といった声が上がっていた。
アトラクションも一時ストップしたとの声も相次いだほか、「キャストさんに机の下にいれられた」との報告もあった。
ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの公式サイトを見ると、「警備・救護・防災」のページで、地震に備えた対応策が紹介されている。
取るべき行動を示した対応マニュアルがあるほか、開園前と閉演後に防災訓練を行っているそうだ。このほか、運営中に近い環境で行う年4回の総合防災訓練があり、大規模な地震発生後は、社長中心に地震対策統括本部を設置して対応に当たるなど細かく定められている。
オリエンタルランドの広報部は、J-CASTニュースの取材にこう説明した。 「毎日とまではいきませんが、決められたタイミングで防災訓練を行っています。大震災を受けてブラッシュアップしたところもありますが、パークを安全に楽しんでいただけますよう、以前からトレーニングをしています」パーク内を流れたアナウンスについては、地震速報を受信したタイミングで自動音声が出るようにセットしてあるとしている。(2020.7.30(木) 16:08配信 JCASTニュース)
災害発生時にすべてのキャストが対応行動できるのは日頃の訓練の賜物です。自治会・自治体で行われる防災訓練にはぜひ参加してください。参加することでコミュニティーも形成され互助力が生まれます。