災害時の備えに生かしてもらおうと、宇和島水産高校(愛媛県宇和島市明倫町1丁目)と城南中学校(同市文京町)が災害備蓄缶詰を共同で開発。このほど市に納品した。
生徒の防災意識や郷土愛を育もうと、宇和島水産高側の呼び掛けで実施。缶詰は同校が授業で製造しており、備蓄にも適していることから着目した。
両校は5月中旬からの交流授業で話し合いを重ね、避難生活でも食べやすいように「地場産品を使い高齢者向けの味付けに」と方向性を決定。西日本豪雨から1年がたつ7月7日までの完成を目指し、協力してメニューの提案やラベル貼りを行った。
出来上がった「鯛(たい)じゃが缶詰」は水産加工・販売会社「宇和島プロジェクト」(同市)から仕入れた養殖マダイの切り身や、遊子地区産のジャガイモなどを使用。味は梅、塩、しょうゆベースの候補から好き嫌いが少ないしょうゆ味を選んだ。缶詰の側面には中学生が考案し、高校生が描いたキャラクターを添えた。(2019.7.8(月) 8:00配信 愛媛新聞ONLINE)
宇和島市は私の故郷で魚の養殖が盛んに行われています。その魚を活用した災害用缶詰の開発を高校生と中学生が行ったことに感心しました。若い人たちが防災を意識することはとても重要です。このような活動が全国に広がることを期待しています。