もし災害が発生して避難所で愛犬と生活することになったら、飼い主さんはどのような行動を取ればいいのでしょうか?
今回は、愛犬と避難所生活をする際に、周囲に迷惑をかけないために知っておきたいことをご紹介します。これを機に、飼い主さんとしての防災意識を高めましょう。
避難所で飼い主さんに対するクレーム数が多いのは?
以下は、避難場所における「犬の飼い主に対するクレーム数ランキング」です。どのような行動がほかの人に迷惑をかけるのか、参考にしてみてください。
犬の飼い主に対するクレーム数ランキング
1位 ムダ吠えと威嚇
2位 ニオイ(体臭・排泄物)
3位 毛の飛び散り
飼い主さんの努力次第では、8割の人に許容されやすくなる
災害という非日常の状況では、誰もが不安でいっぱいになっています。そのため、吠えなどの問題のほか、毛の飛び散りといった衛生面を気にする人が多いようです。
ちなみに、避難所に集まる人を対象にした過去の調査では、2割が「動物が好き」と答え、もう2割は「動物が苦手」、残りの6割は「どちらでもないが、迷惑をかけられるのは嫌」という傾向が見られたそう。
この結果を見ると、周囲に迷惑と感じさせないよう、飼い主さんが十分に注意を払えば、8割の人たちに許容されやすくなるといえるでしょう。
避難所で迷惑をかけないために必要な犬のしつけは?
避難所生活で周囲の人に迷惑をかけないようにするには、愛犬の「社会化しつけ」が欠かせません。
「社会化しつけ」は、避難所生活に限らず、犬がさまざまな環境に順応できるようになるために必要ですので、日ごろから練習しておきましょう。
もしもに備えて練習しておきたい「社会化しつけ」
■飼い主さんが呼んだら戻ってくる
■目を合わせてコミュニケーションできる
■どこにいても飼い主さんの声を聞いて行動できる
■体のどこを触られても怒らない
■人や動物を怖がらない・攻撃しない
■ケージやクレートで落ち着いて過ごす
■自宅以外の場所でも眠れる など
愛犬と信頼関係を築くことも大切!
しつけなどを通じて信頼関係が築けていれば、愛犬はどんな状況下でも「飼い主さんがいれば絶対大丈夫」と思えるようになり、避難所という慣れない環境にいても、落ち着いて過ごせるようになるはずです。
愛犬のしつけに関して不安があれば、ドッグトレーナーなどの専門家の意見を聞くことも選択肢に入れて、ふだんからしっかりと信頼関係を築いておきましょう。(2020.11.11(水) 17:35配信 いぬのきもちWEBMAGAZINE)
避難所におけるペットの問題は常に発生します。自分にとっては家族同然の存在であっても、ペットが苦手な人もいます。きちんと躾をしておくことや予防接種をしておくことは飼い主としての責任です。