新型コロナウイルスの感染対策を念頭に置いた、避難所の運営訓練が、岐阜県高山市で行われました。

岐阜県高山市の体育館。訓練には、高山市や飛騨保健所などから、約50人が参加しました。

避難者を受け入れる前には、検温や体調チェックを行います。

そして、体調不良者とほかの避難者が接触しないように、動線を作り誘導します。

体調不良者は、ビニールの仕切りで区切られた専用のスペースで待機します。

トイレや洗面所も、完全に分けられます。

また、避難直後は健康だった人が、その後、コロナの感染が疑われる症状が出た場合の訓練も行われました。

ほかの避難者と接触しないように、救急車に乗せるまでの手順が確認されました。

新型コロナをめぐる避難所の運営については、愛知・岐阜・三重の各県が、ホームページ上で自治体向けに感染対策についての考えを示していて、今後、対策が進められていくことになります。今回の訓練も、岐阜県のガイドラインに基づいて実施されました。 「通常の災害時の避難所運営とは、違った難しさがある。梅雨入りを控えて、出水期に入るので、避難所を開設する場面が想定される。そのときに、コロナの第2波、第3波が来ているかもしれない。有意義なシミュレーションや訓練ができた」(高山市 危機管理課 都竹茂樹課長)  また、避難をする市民の側にも、自宅の防災持ち出し袋に体温計や予備のマスクを加えるなど、コロナ時代の避難を見据えた、日頃の防災行動が求められています。(2020.5.28(木) 19:49配信 メーテル)

これからの避難所運営はコロナ対策を前提としたものになりますが、これまで以上に官民が協力していく必要があります。