こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。 毎年、防災グッズの点検はしていたのですが、ふと消火器の点検を一度もしたことがないことに気が付きました。消火器って使用期限があるのかしら? うちのは大丈夫かしら? 不安になったので、消火器について調べてみることにしました!

消火器の種類

消火器の種類には、「加圧式消火器」と「蓄圧式消火器」の2種類があります。

現在最も普及しているのがスチール製の加圧式消火器です。炭酸ガスを発生させて、急激に圧力を加えることで放射するタイプです。消火器内に、ガスが封入されたボンベが入っていて、消火器のレバーを引くことで破封され、その圧力で一気に消火剤を放出します。

加圧式消火器は普及していますが、以下のようなデメリットがあります。

■レバーが固く握力の弱いお年寄りや女性が扱いにくい。

■消火剤をストップできない。

■何らかの要因でガス容器からガスが一気に放出され、その急激な圧力に耐えられなくなった容器は破裂する可能性がある。

蓄圧式消火器の特徴は、本体容器に圧力がかけられているという点です。窒素ガスを蓄圧しておき、レバー操作によりバルブを開き消火剤を放出する仕組みです。万が一、本体が老朽化などで腐食し穴が空いてしまっても、本体が破裂することがないので、安全な消火器です。

また、蓄圧式消火器には以下のようなメリットがあります。

■レバーを離すと消火剤がストップする。

■法定点検年数が加圧式よりも優遇されている。

■容器内の圧力を図る圧力計で圧力を目視で確認できる。

■レバーの固さが加圧式の1/4程度で、小さな力でもレバー操作が可能。

蓄圧式消火器の方が製造コストがかかるので、加圧式よりやや価格が高い傾向がありますが、安全性と操作のしやすさを考慮し、現在ではすべての消火器メーカーが加圧式消火器の製造を終了し、蓄圧式消火器の製造に切り替えています。

消火器の寿命・点検・処分について

消火器の寿命は、業務用がおおむね10年、住宅用がおおむね5年です。

ラベルに「設計標準使用期限〇〇年まで」と表示されている場合もあるので、使用期限を過ぎていないかチェックしてみましょう。 設計標準使用期限内でも、湿気の多い場所や設置場所や状況によっては老朽化する場合があります。

老朽化した消火器は破裂する可能性があるので、定期的に点検をしましょう。

使用期限の他にも点検したいポイントがあります。

■外側から見て、本体にサビや傷、変形がないかということ。

■蓄圧式消火器であれば「圧力ゲージ」と呼ばれている目盛りをチェック。指針が緑色のゾーンにあれば使用可能です。

もし消火器の使用期限が過ぎていたり、サビや傷、変形があったらそのまま放置してはいけません。処分するには一般ごみでは捨てられないので、必ず専門業者や販売代理店に相談しましょう。

消火器について調べてみたら知らないことばかりでした。これからは消火器も定期的に点検して、いざというときに備えたいと思います。(2020.12.6(日) 21:00配信 ハルメクweb)

消火器以外にも集合住宅の場合は消火栓もチェックしましょう。種類によって使い方が違います。いざという時に焦らなくていいように日頃から火災訓練に参加して消火器や消火栓の使い方を理解しておきましょう。