自分自身で命を守るためには「早めの避難行動」が大切になる。

<2020年一部が変更になった「大雨警戒レベル」> 7月4日【警戒レベル5】に相当する「大雨特別警報」が熊本県と鹿児島県に出された。

【警戒レベル5】は「災害がすでに発生している」ことを示す。

出された時刻は日の出前の午前4時50分で夜明け前に災害が起きた。

浸水想定エリアなどにお住まいの方は、【前日の明るいうちに】【警戒レベル4ないし3の時に早め早めに避難】をすることが必要といえそう。

<避難の目安として有効な手段「水害リスクライン」> 避難の目安の一つになるのが国が2019年から始めた「水害リスクライン」。

全国の一級河川が対象で洪水の危険度を確認することができる。

【国土交通省のサイト「川の防災情報」】を開く。この中の【水害リスクライン】へ。

福島県の場合【東北】をクリックし県内を大きくすると上流から下流まで阿武隈川の様子を見ることができる。

「水害リスクライン」は河川の危険度を5段階に色分けしている。

「黒」が最も洪水の危険度が高いことを示している。一目で危険度が高いエリアがわかる仕組み。

さらに、カメラのマークをクリックすると、実際に氾濫している様子を確認することもできる。

一方で、観測所が浸水しデータが送れなかったエリアもあるなどまだ課題も残っているが、こうしたサイトの見方を事前に知っておくことで早めの避難にも繋がる。

<台風19号に関するアンケートより> 2019年の台風19号の後、福島テレビは環境・防災研究所と共同で避難指示などが出されたエリアにいた550人にアンケートを行った。

その結果、4人に1人は日頃から災害への対策は行っていなかった。

この時も、今回の熊本と同じく夜間に最も激しく雨が降っていて避難をした人の6割は夜間に避難をしていた。

日頃の備え、そして早めの避難、自分が当事者になる恐れがあることを十分に意識して備えを。(2020.7/6(月) 20:45配信 FTV福島テレビ)

九州地方では今年も雨による多大な被害が発生し多くの尊い命が失われました。水害や山崩れ、崖崩れが発生する可能性があるエリアにお住まいの方はすぐに自治体が作成しているハザードマップを確認してください。マップ上で危険エリアに指定されている場所にお住いの方は避難場所を数か所事前に確認してください。そのうえで早めの避難が重要です。避難は明るいうちにがポイントです。暗くなってからでは危険度が増します。