新型コロナウイルスなどの感染症の拡大時のみならず、巨大地震や台風・豪雨などの災害時には、家庭でも日常品などの備蓄に迫られる。災害が起きたときに求められる備蓄の日数は、状況により「1日分」「3~7日分」「数週間~約2か月分」の3段階に分けられる。基本の生活は日常備蓄でまかない、それぞれの災害で無くなりそうなものをさらに事前に準備しておきたい。
防災アドバイザーの高荷智也さんのアドバイスをもとに、災害の状況別3段階の備えを紹介しよう。
◆災害直撃!急な避難を要する→1日分を確保
【必要なストック】
市販の非常用持ち出し袋、1日分の非常食(バータイプの栄養補助食品、ゼリー飲料など栄養価が高くすぐに食べられるもの、水500ミリリットル1~2本/1人)
【高荷さんのアドバイス】
「災害が直撃しそうな場所(川の近くや家の裏が崖など)に住んでいる場合は、特に、緊急で持ち出せる荷物を常備すべきです。携行すべき食料品は、どんな場所や状況でも手軽に食べられて栄養価のあるバータイプやゼリータイプの栄養食品がおすすめです。身軽に動くために、水は500ミリリットルのペットボトルを1~2本(1人)あればOKです」
◆巨大地震や大規模浸水などの災害でライフラインが停止→3~7日分をストック
【必要なストック】
日常備蓄品各種
【入手困難が予想されるもの】
ペットボトル飲料、数日分の食料(パン・おにぎり・弁当・総菜など)、米、乾麺、カップ麺、パックご飯、レトルト食品、缶詰、菓子類、乾電池、LEDライト
【あると役立つもの】
非常用トイレ、カセットコンロ、養生テープ
【高荷さんのアドバイス】
「南海トラフ震源域のどこかで大地震が生じた場合、そのほかのエリアには1週間の避難を求める指示が出ます(半割れ(※注))ので、一瞬でこの一帯から地震対策グッズが無くなる可能性があります。都市部のタワーマンションでは、水の買いだめが起きる可能性も高い。ライフラインが数日~1週間程度止まる可能性があるので、カセットコンロが必要となるでしょう」(2020.4.18(土) 11:00配信 mマネーポストWEB)
防災対策の方法は一つではありません。いろいろな状況に応じてその対策を工夫しましょう。