山本順三前防災担当相は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。「自分の命は自分で守る」という自助の意識の大切さを訴えた。
山本氏は防災担当相在任時に開いた中央防災会議のワーキンググループで自助の意識改革が必要だという提案があった際に、会議の参加者から「次の一言が出なかった」と振り返る。官僚をはじめとする「公」が「自分の命は自分で守れ」と言えば、「責任逃れ」と非難される可能性があるからだと言う。
山本氏は「公助」でやれることは全部やるのは当然で、住民同士が協力する「共助」も大切だとしたうえで、「それでも、例えば東京や大阪などの大都市圏の住民が、自分が住んでいる地域がどういう地盤か知らないケースは多い。埋め立て地や海抜ゼロメートル地帯で水害が起きるときのリスクを理解してもらわなければ被災は防げない。一人一人への意識付けが重要なのだ」と強調した。(2020.2.17(月) 9:30配信 毎日新聞)
日本人は災害が起きた時に公的機関に助けを求める割合が諸外国に比べて高いといわれています。特に年齢が高い人ほどその傾向があります。基本的には自助です。自分の命は自分で守ることが原則です。次に共助、周囲の人たちと協力をして救援・救助活動をおこないます。最後が公助です。この考え方のもとに日ごろから災害に対して準備をするようにしましょう。