福島県内の梅雨入りも近づき、これから大雨による洪水被害などが起きやすくなる。

今年の雨はどのような傾向が予想されるのか? <福テレ・斎藤恭紀気象予報士の解説> 【2020年福島の梅雨は?】

◆梅雨入りは6月12日(金)ごろ

◆今年は雨の量が多い 大雨災害注意

◆梅雨明け早い(7月中ごろ!?)

その後ウルトラ猛暑

【2020年の梅雨のキーワード《線状降水帯》】

ライン状の雨雲の帯が停滞・線状降水帯が今年は多いのではないかという見立て →北の湿った冷たい風と南からの暖かい風が梅雨前線の上でぶつかり日本海にライン上の雲「線状降水帯」ができやすい。

会津などで大雨に注意。 →もう一つ。夏の太平洋高気圧のヘリをまわって南から北へ流れ込んでくる「線状降水帯」は中通り・浜通りで大雨に注意。

【まとめると…2020年の福島の梅雨は…】

◇総雨量が多い

◇強雨が長時間持続 家庭・町内会・自治体で早めの備えを <そこで私たちに求められるのは早めの避難>

2019年、福島県内で32人が犠牲になった台風19号と、その後の大雨の教訓をいかそうと被災者の行動について福島県がアンケート調査を行った。

4割近くが「避難しなかった」と回答、およそ6割の「避難した」と答えた。

避難した理由を見ると 「雨が激しく身の危険を感じたから」が42.6%で最も多くなっている。 「自宅の近くなどで急に水が上がってきたから」35.7% 「河川の水位が上がっているのを見たから」31.3% と続き、多くの人は身近に危険が迫ってからようやく動き始めたことが分かる。

<この結果を専門家はどう見る?> 【東京大学客員教授で防災行動や危機管理の専門家「防災マイスター」松尾一郎さん】

「危険が迫り始めてから動き出すのは、ますます危険です。 しかし、市町村の避難勧告で多くの人は動き出します。そこが早まらないと安全な避難は難しいと思います。 台風19号で長野県千曲川周辺の住民がいつ頃 避難を始めたのかを調べると、河川が決壊したのち住民は移動を始めたことが分かった。 3人の方が車ごと流されてしまった。雨が強くて河川の水位がどんどん上がっているときに逃げている。 ちょうどその直前に自治体が避難の呼びかけをしている。 雨風が強くなる前・危険が迫る前・明るいうちに早め早めに動き出すというのが重要だと思います」(2020.6.7(日) 10:00配信 ETV)

今年はコロナ禍の影響もあります。早期避難はとても重要なことですが、避難場所については避難所以外の友人知人、ご親戚等にも事前にお願いをしておきましょう。