インドネシアで甚大な被害をもたらした津波の原因は、地震ではなく火山の噴火とみられています。気象台は海に面した火山を多く抱える鹿児島でも起こりうると話します。

今月22日にインドネシアのジャワ島とスマトラ島の間にあるスンダ海峡で起きた津波では、400人を超える死者が出ています。津波はスンダ海峡にある火山噴火で「海底地滑り」もしくは「海底への土砂崩れ」が原因で起こったとみられています。

鹿児島には気象庁が24時間観測している常時観測火山では、桜島、硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島の4つが海に面しています。気象台では、鹿児島でも火山の噴火が原因で津波が起きるおそれがあるとしています。しかし、火山噴火による津波では、警報など予測を出す手法が確立されていないのが現状です。

(鹿児島地方気象台 秋吉治郎・地震津波防災官)

「火山の噴火については、津波を即時に予測する手法は確率されていない。当然、津波予報の前に津波が到達するということはありえます。これは、火山・地震関係なくこういうことはあるので、火山の近くで特に沿岸部にお住いの場合は、普段から注意をしていただきたい」気象台は、火山の状態や気象台が出す火山の情報に普段から注意するように呼びかけています。(2018.12.25(火)20:05配信 MBC南日本放送)

津波は地震により発生するものだけではありません、火山津波がインドネシアで発生しました。日本でも過去に発生し多くの尊い命が失われています。活動火山が多くある日本、今後火山津波が発生しても不思議ではありません。だからこそ一人一人が日ごろから防災意識を高めその日のために準備をすることが大切なのです。