宮崎県は23日、南海トラフ巨大地震に襲われた場合、津波や建物倒壊によって最大で約1万5千人が死亡するとの被害想定を公表した。防災施設の整備が進むなどし、2013年に示した前回想定と比べて死者数が約2万人減少した。

前回想定より避難タワーの整備や避難ビルの指定が進み、避難場所が約550カ所増えたのが要因。避難訓練などの啓発活動の効果も踏まえ、津波による想定死者数は前回想定の約3万1千人から約1万9千人減の約1万2千人になるとした。

国が19年に公表した南海トラフ巨大地震の宮崎県の被害想定は、死者数が最大約2万3千人、全壊・焼失は最大約7万5千棟だった(2020.3.23(月) 10:01配信 KYODO)

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