災害時に役立つ知恵や工夫を体験しながら学べる防災ギャザリングが11日、横浜市神奈川区の市民防災センターなどであった。ペットの救急法や非常炊飯が注目を集め、家族連れなどが真剣に取り組んだ。

「ペットセーバー」のコーナーでは、犬や猫の縫いぐるみを使ってペットの心肺蘇生法を伝授。指導した日本防災教育訓練センターのサニーカミヤ代表理事は「ペットと一緒の避難を希望する人は多いが、飼い主は予防接種や保険加入などを済ませておくことが必要だ」と心構えを説いた。

耐熱性のある非常用炊き出し袋を使った炊飯では、「少量のきれいな水やペットボトル飲料があれば、米を炊ける」と説明。「ゆでる時間を長めにすれば、パスタも作れる」と応用もアドバイスした。保土ケ谷区の女性(75)は「この袋はとても便利」と早速、買い求めていた。

防災知識に関するクイズやかるた、ロープワーク、新聞紙でのスリッパ作りなども行われた。防災ギャザリング実行委員会の高松清美実行委員長は「(宮崎県沖の)日向灘で大きな地震が起きたばかりだが、体で覚えておかなければ、いざというときに役に立たない。こうした機会を利用して学んでほしい」と話していた。(2019.5.12(日) 5:00配信 カナコロ神奈川新聞)

楽しく学ぶ防災教育が現代には数多く開発されています。いざという時にその学んだ知識が自分の命を守るかもしれません。防災訓練にも楽しさを取り入れて多くの人が参加したくなる仕組みが必要です。