手島千尋アナウンサーがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。10月24日(土)の放送では、NPO法人ママプラグの冨川万美さんに、“親子の防災”について伺いました。

東京都では、日ごろからさまざまな防災に関するセミナーを実施しています。去年から始まったのが、「パパママ東京ぼうさい出前教室」です。

日ごろからお付き合いのあるパパ友やママ友のグループや子育てサークルなど、0歳児から小学生の保護者の方15人以上で、Zoomを使ったオンライン形式で実施されており、もちろんお子さんとの参加もオーケーです。

親子の防災に詳しい専門家が講師をつとめ、子どもがいるからこそ必要な知識や備えを学べるよう、年齢や住んでいる地域などグループの特徴に合わせた内容でおこなわれます。

このセミナーで講師をつとめる冨川さんは、「モノの備えに関しては、インターネットのリストを鵜呑みにするのではなくて、我が家に必要な“赤ちゃんのため”“お母さんのため”のモノを探すのがいいかと思います。

お母さんは、基本的におでかけするときに『ママバッグ』を持っていらっしゃるので、大体そのなかに、おむつだったり、着替えだったり、食べ物や飲み物などの必要なアイテムも入っていると思うので、それが『最強の防災バッグだよ』とお伝えしています」と話します。

あなたや家族にとって本当に必要な備えこそが大切だという冨川さんの言葉通り、日ごろから使うモノを少し多めに買い置きしておくことも立派な防災です。

また、子どもを連れての避難について、冨川さんはこう話しています。

「避難所生活は、お子さん連れだと本当に難しいので、在宅避難ができるのであれば、在宅が1番望ましいんです。

ただ、そこの場所が倒壊の危険地域、火災や土砂災害の危険地域である場合は、ずっとそこにはいられないっていうケースも出てきます。

自分の住んでいる地域によって判断のケースが異なってくるかなと思います。

ですので、事前にハザードマップを見ていただいて、自分のご自宅の場所がどのような危険(の可能性)があるのかを、あらかじめ知っておいていただく。

危険がある場合には、速やかに避難できる体制を取っておくことがすごく大事になってくると思います」

子どものことをよく見て、理解している親御さんだからこそ、本当に自分たちに必要な備えができるはずです。

「防災」と聞くと何から始めていいかわからない、必要とはわかっているけどなかなか動けていないという方も、毎日の生活のなかで簡単にできることはたくさんあります。

街を歩くときに、“高台に行くにはこのルートにしよう”、“ここが避難所だ”など、意識をして生活することから始めてみてはいかがでしょうか。

ご家庭の防災対策を見直すきっかけづくりを、身近で簡単にできることから、始めてみましょう。(2020.11.10(火) 20:12配信 Tokyofmplus)

子供の命を守れるのはパパとママです。どのような対策をすればいいのか、お住いのエリアの状況をハザードマップで確認しましょう。次におうちの状況を確認して自分たちはどのような準備をする必要があるのかを知ることが防災対策の第一歩です。まずは命を守る対策を最優先しましょう。その次が命を繋ぐ対策です。