東京湾では、5月20日から22日にかけて48時間以内に、震度1以上の地震が7回続いている。
揺れこそ小さいが、ほとんどが深さ20~40キロ程度だ。この表は過去10年間の東京湾を震源とした地震の回数だが、いずれも発生間隔は離れていた。 「1923年からの地震データベースを作っていますが、3日以内に7回も起きたのは初めてです。
14回揺れた2011年は東日本大震災の影響で、主な震源は多摩川河口付近でした。今回は、震源が船橋から木更津のあたりでした。フィリピン海プレートと北米プレートの境界がはがれかけていることによって起きる、海溝型の相模トラフの地震の前兆と考えられます」(立命館大特任教授の高橋学氏=災害リスクマネジメント) 相模トラフの地震といえば、1703年元禄関東地震および1923年大正関東地震と同じものと考えられている。いずれにしても、短期間に複数回の地震発生のニュースを耳にしたら、「そろそろかも……」と逃げ出す準備を始めた方がいい。津波の場合、エリアによっては自宅待機が不可能だ。異変を察知するにはどうしたらいいか。
簡単なのは気象庁のHPから、「防災情報」→「地震情報」をたどれば直近の発生データが一覧で見ることができる。とはいえ、出先ではリアルタイムで知らせてもらえた方が安心だろう。津波情報はアプリが充実しているから、ひとつはダウンロードしておきたい。 ウェザーニューズの地震速報、防災速報アプリ「地震 津波の会」(一部有料サービスあり)は、地震発生をアラームで知らせ、GPSによる位置情報をもとに、例えば、自分が品川駅周辺にいたときの津波の到達時刻を画面に表示してくれる。
「Yahoo!防災速報」(無料)は、自宅、実家、会社など最大3つまで登録できる。該当エリアで地震(津波)が発生すれば優先して情報が届く仕組み。実家付近で小さな地震が続いたら、親に注意喚起の電話をしてあげることができる。 地震速報アプリ「ココダヨ」は、地震発生時、GPS情報によって、家族など事前に登録したグループのメンバーがどこにいるか瞬時に居場所を通知してくれる。息子が塾に通っている途中なら、その付近の高層階のビルにとどまるように指示し、迎えに行ける。値段も、4人コース(月360円=1人当たり90円)と手ごろだ。
京都大学防災研究所が開発した避難訓練アプリ「逃げトレ」(無料)も活用したい。南海トラフの巨大地震による津波を想定して開発されており、自宅や会社などから避難所まで自分でルートを設定し、5分後、10分後に津波がどこまで来ているのか具体的にイメージできる。 想定津波に追いつかれないように走るペースを“練習”しておけば、もしもの際にも慌てずに対処できる。この機会に津波避難対策はしておきたい。(2020.5.31(日) 9:26配信 日刊ゲンダイDIGITAL)
最近地震が連続して発生しています。今日も茨城県北部で発生しました。地震はいつ来てもおかしくありません。日頃から準備をしておきましょう。