新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神奈川県秦野市は災害時に開設する避難所数を増やす方針を固めた。1人分のスペースを広げて集団感染を防ぐことが目的で、発熱などの症状がある人の専用避難所も設ける。感染症への注意点をまとめた避難所運営マニュアルも今月中に策定する。

市によると、小中学校の体育館や教室、市総合体育館を新たに活用して避難所を増設。1人分のスペースを従来の3平方メートルから9平方メートルに拡大し、互いに1メートルの距離を保つことを目指す。非接触型体温計による検温も実施する。

高齢者や基礎疾患のある人は公民館などの和室を優先的に使用してもらう。発熱、せきなどの症状がある人には、各避難所で確保する専用スペースか市保健福祉センター(同市緑町)に避難してもらう。

災害時応援協定を締結した業者の立体駐車場を活用し、車中泊にも対応する。マスク、消毒液、ハンドソープや間仕切りの備蓄も進めていく。

避難所の感染症対策は市議会の関心も高く、17、18日の本会議では露木順三(共産党)、山下博己(公明党)、風間正子(自民党・新政クラブ)の3氏が一般質問した。市くらし安心部の高田保部長は「防災本部には保健師を配置し、発熱者の過ごし方の指導などにも当たりたい」と答弁した。(2020.6.28(日) 14:30配信 カナコロ 神奈川新聞)

避難所の運営方法がコロナ禍で大きく変わってきています。とくに一人当たりに割り当てられるパーソナルスペースがこれまでの3倍になっています。そのために収容人数が1/3になってしまいます。これは災害時避難所に避難したくても避難できないということが起こるという事です。日頃から避難所以外の避難場所を探しておきましょう。