2011年3月11日に発生した東日本大震災から今日で9年を迎える。防災意識は高まっていると言われますが、準備できていますでしょうか? いつ襲ってくるかもしれない天災に対し、定期的に防災意識を新たにすることは大切です。そこでこの記事では、家庭でできる停電対策や防災袋に入れておきたいアイテムなどを紹介します。自分自身、そして大切な人を守るためにぜひ最後まで読んでみてください。
懐中電灯を買っただけで安心していませんか?
大地震が起こると、各地で停電が起こります。防災グッズとして懐中電灯を準備している方も多いでしょう。しかし購入しただけでは不十分ともいえます。まず懐中電灯は、すぐに手にとれる場所に置いておきましょう。停電で暗くなってから探すのはとても大変です。ベッドの近くなど、夜間を過ごす場所に置いておくのがおすすめです。また充電式の懐中電灯の場合は点検が欠かせません。いざ使おうと思ったときに「全く充電されていなかった……」といったことは笑えませんよね。充電式のものは定期的に充電量をチェックして、いつでも使えるようにしておきましょう。ちなみに、太陽に当てておくだけで充電できる「ソーラー式の懐中電灯」は震災時に重宝します。手回し式の懐中電灯も便利ですが、力のない高齢者や子どもは使いにくさを感じることも。ソーラー式は誰でも簡単に使えるので、検討してみましょう。
二次災害対策も抜かりなく
地震が来たときのための準備の必要性は叫ばれていますが、「二次災害対策」も欠かせません。「地震で怖いのは、揺れよりも二次災害のほうだった」と語る被災者も少なくないのです。
二次災害対策としては、以下が有効です。
・大きな家具の固定
・寝室には大きな家具をできる限り置かない
・感震ブレーカーを準備(火災や強い揺れを感知したときに主幹ブレーカーを遮断するため)
・防災カーテンにつけ替える
津波の恐れがある地域に住んでいる方は、高台や避難所の情報を目につくところに貼っておくことも大切です。携帯のメモ機能に書き込んでおくのも良いですね。防災情報に常に触れられる状態にしておくことで、いざという時も慌てずに落ち着いて行動できるようになります。
「お金」への備えも万全に
地震への備えという点では、「お金」についても意識しておきたいところです。防災袋には、以下の3つを入れておきましょう。
・いくらかの現金
・本人確認書類(またはそのコピー)
・取引している金融機関リスト
現金は小銭を多めにしておくのがポイントです。被災初期の段階ではお釣りがもらえないこともあり、また子どもに持たせるなど分けて持ちやすいためです。
本人確認書類を入れておくのは、預金の引き出しのためです。運転免許証などの本人確認書類があると、地震の混乱のなかでも比較的スムーズに手続きを進められます。濡れないようにビニール袋などに入れたり、データにしてスマホに入れたりしておくとさらに安心ですね。
取引している金融機関のリストも用意しておきましょう。普段から家計簿ソフトを使っていれば、登録金融機関一覧をプリントアウトしておくのも手です。
防災のためにできることはたくさんある
東日本大震災から9年経ち、あの時の記憶が少しずつ薄れていっている人もいるのではないでしょうか? 「災害は忘れた頃にやってくる」という言葉がある通り、災害はいつ起こるか分かりません。そのため、日ごろから定期的に自分自身の防災意識を新たにする必要があります。そして防災のためにできることは、まだまだたくさんあります。準備の大切さに気付いたのなら遅くありません。今からでも防災対策に取り組んでみましょう。(2020.3.11(水) 9:15配信 LIMO)
東日本大震災から今日で9年という時間が経過しました。9年前の3月11日以降の全てのメディアでは日々当時の悲惨な状況が報道され、亡くなられた方や行方不明の方の人数がどんどん増えていきました。あの時、誰もが地震や津波の怖さを肌で感じ今できる対策をすぐにしようと思ったはずです。みなさん、9年たった今、防災対策は出来ていますか?自然災害に対する正しい恐怖を持つことが出来ていますか?東日本大震災で失われた多くの命の一つ一つには夢や希望がありました。その方たちに胸を張って皆さんに教えていただいた教訓を活かして今を生きていますといえる自分であるかどうか、今一度考えてみましょう。