東日本大震災以降も、“想定外”や“記録的”な自然災害が各地で相次いで起きています。地震、台風、集中豪雨に加えて、二次災害の土砂崩れや浸水なども心配ですよね。3月ということもあり防災を見直している方も多いのではないでしょうか?

災害に備えたつもりでも、いざ被災すると足りないものが出てくることもあります。『kufura』では子どもがいる女性246人に“過去の災害時を振り返ってみて、子どもや夫など家族に対して「前もって準備しておけば良かった」「やっておけば良かった」と思うこと”についてアンケートを行いました。その回答をもとに、防災について防災士である筆者と一緒に考えてみましょう。

■「子どもと連絡がとれなくなったときにどうすればよいかを決めておけばよかった」(37歳/女性/主婦)

■「子どもに自分の携帯番号を教えたり、自分の住所が言えるようにしておけばよかった」(39歳/女性/総務・人事・事務)

最も多い回答は、連絡がとれないときの対策でした。子どもに携帯電話を持たせていても、災害時は電話やメールなどの通信がつながりにくくなったり、つながらなくなったりすることもあります。

連絡がとれないときにどうするか話し合っておきたいもの。地域のハザードマップを確認し、災害の種類や規模に応じて帰宅する、避難所へ集合する、学校にとどまるなど決めておきます。

■「東日本大震災のとき、主人に携帯電話で連絡が付かなかったので行き先を聞いとけば良かったと思った」(49歳/女性/主婦)

■「保育園に通っているこどもがどんな避難をするのか知っておけばよかった」(35歳/女性/公務員)

災害に限らず、外出先で思いがけない事故に見舞われることもあります。出かけるときは家族に行き先を伝える習慣をつけましょう。保育園や幼稚園、学校の避難方法を確認し、保護者が参加できる機会があれば一緒に体験しましょう。

■「家族との前もっての話し合い。 連絡が取れなくなったらどうするのか、どこへ行けばよいのかなど」(37歳/女性/その他)

あらかじめ家族と避難場所や待ち合わせ場所を決めておくことが大切。家族の帰宅を待っていたり探しに出かけたりしているうち、災害に巻き込まれてしまう危険があります。東日本大震災では三陸地方に伝わる「てんでんこ(各自てんでんばらばらに逃げること)」の教訓が生かされ、多くの命が救われました。過去の災害に学ぶことはたくさんありますね。

■「携帯に頼って電話番号を覚えていないので、夫の電話番号をメモしておけばよかったと思う。夫の実家の固定電話の番号を知らないので、聞いておくべきだと思った」(30歳/女性/主婦)

■「いざとなると動揺するのと、電話帳に登録してあるのに、iPhoneが使えない場合に、夫の会社や携帯番号や父と母の携帯番号も書いて、壁にはっておけばよかった」(47歳/女性/主婦)

総務省の「情報通信機器の保有状況(平成30年版)※」によれば、スマートフォンや携帯電話の個人の保有率は84%に達しています。家族や友人の連絡先はスマートフォンに登録し、手書きの電話帳を用意していないご家庭も多いのでは。スマートフォンの充電が切れたときに備えて、市販の「防災手帳」などに連絡先を記入しておきましょう。ただし停電や通話の集中によって、電話がつながらないこともあります。

■「災害時は携帯もつながらないので、災害用伝言ダイヤルの活用について調べておきたかった」(51歳/女性/主婦)

■「安否確認の連絡方法を事前に取り決めておけば良かったです!!」(66歳/女性/総務・人事・事務)

固定電話や携帯電話の通話がつながりにくくなり、メールも送受信が遅れるケースも。安否確認は「災害用伝言ダイヤル/171」がおすすめです。また、インターネットはつながりやすいので、Twitter、Facebook、LINEなどを連絡手段として活用しましょう。

■「子供に携帯電話は持たせているが、GPS機能は現在外しているので、つけておいたらよかったかなと思っている」(52歳/女性/主婦)

きょうだいが同じ幼稚園や小学校に通っている場合、兼用にしがちですが、一人ずつ持たせたほうが安心です。スマートフォン(携帯電話)の現在地を示すGPS(位置情報)の機能を使えば、家族の安否確認や捜索に役立ちます。

■「子どもが手軽に食べられるものを用意しておくべきだった。停電で泣くので、ライトは沢山用意しておくべきだった」(32歳/女性/その他)

■「停電になったときに懐中電灯がなくて携帯のライトだけが頼りだったので、懐中電灯や電池は常に常備しておこうと思った」(35歳/女性/総務・人事・事務)

停電に備えて懐中電灯はぜひ用意しておきたい防災グッズです。人数分以上あれば移動するときや万が一の故障のときにも心強いのではないでしょうか。乾電池を多めにストックしておき、四方を照らせるランタンなどの照明もあると便利。停電したときの状況をシミュレーションするために、夜間に電気を消して過ごしてみるのも良い方法です。

■「オムツや缶ミルクなど必要最低限の物資を確保しておくべき」(35歳/女性/営業・販売)

■「避難場所の確認や、子ども連れで避難するときの荷物の準備をあらかじめしておけば良かったと思う」(35歳/女性/主婦)

災害が起きた後は流通が滞ることがあり手に入りにくくなる物資もあります。災害のストレスで母乳が出なくなる心配もあるので、乳幼児のいるご家庭ではオムツやミルクを少なくとも1週間分以上はストックしておいたほうが安心です。普段から少し多めに買って、使った分を買い足す「ローリングストック」を意識しましょう。

■「車のガソリンとお風呂の水は、台風前など予測のつく災害の前日に満タンにすべきだった」(51歳/女性/主婦)

いつ発生するかわからない地震と違って、台風や水害は予測できます。事前にガソリンを入れたり備蓄品を見直したりするのは良い方法ですね。大規模な地震や台風を体験したことがない方は、「自分が住んでいるところは大丈夫」と思いがち。しかし現在発生している新型コロナウイルス感染症も災害の一つと言えます。危険は決して他人事ではありません。あらゆる災いから自分と家族を守るために、できることからちょっとずつでも始めたいもの。過去の災害に学び、未来の災害に備えましょう!2020.3.8(日) 21:10配信 kufura)

過去の災害から学び実際に被災した人たちの声を聞くことは防災対策を考える上ではとても重要なことです。この記事に書かれている事柄は一つ一つが実際の体験から発せられているものです。何から始めればいいのかわからない人たちはここから始めてみてはどうでしょうか。