9月は防災月間です。コロナ禍は収束する気配はなく、今年の秋は台風が多いのでは? 

とも言われ防災意識が高まっています。口コミサイト「ウィメンズパーク」には、地震や台風で被災した人の声が寄せられました。「電気の復旧は早かったけど、ガスと水道の復旧は時間がかかる」という体験から学んだ、日頃の備えの工夫、ちょっとした防災アイデアをご紹介します。

実際に被災した人からの「これがあると便利

「お風呂の残り湯は大活躍でした。以来、ぎりぎりまで捨てずに残しています」

「お風呂の残り湯があったので、トイレを流すときに使えました。いつでもトイレに行けるって、本当にストレスフリーです」

「IHの卓上調理器。ガスの復旧に2週間かかったので、カセットガス数本では全然たりません」

「電気の湯沸しポット。調理だけでなくお湯で体をふいたり、髪を洗ったりできました」

「圧力鍋。カセットコンロ1台での調理はとにかく時間がかかる。圧力鍋は時短で調理できて保温力も高い。被災生活でのあったかいご飯は、お腹だけでなく心も満たされます」

「冷凍庫の保冷剤。被災して2日間停電しましたが、大きめの保冷剤4個が入っていたので全く溶けませんでした。以来、日頃から隙間に保冷剤を詰め込むようにしています。アウトドア用の保冷力の高いものがおすすめです」

「手動発電式のラジオと手動発電式のランタン。うっかり電池切れということがない。東日本大震災を経験しましたが、このふたつが一番役立ちました」

そして究極の防災グッズと呼び声高いのが「発電機」です。

「去年、台風で被災して5日間停電しました。発電機があったので猛暑のなかでもエアコン、冷蔵庫、洗濯機が使えたしお風呂にも入れました」

被災生活では心強い存在になるようですが、使い方にコツがあるよう。

「今は10万円ほどでも購入できますが、発電機は定期的なメンテナンスが必須です。タイプもいろいろあって音がうるさい、パワーが弱いなど、それぞれメリットデメリットもあります。よーく検討して購入しましょう」

次は、日頃のちょっとした工夫の紹介です。

食料品の保管場所は2カ所以上が当たり前

「災害は自宅で遭うとは限らない。車中にも水やカロリーメイトなどの食料、懐中電灯を備蓄しています」

「食料品は家の2ヶ所以上で保管しています。どこかが取り出せなくてもココがある、みたいに」

「プリントアウトした家族写真を常に持ち歩いています。はぐれた時に探す手がかりになるし、心のよりどころにもなる。写真の裏に連絡先も書いて、子どものランドセルにも入れてます」

次は避難所生活を経験した人が教えてくれた、防災バッグに入れておくと便利なものです。

「湯たんぽ。避難所でお湯をもらえたら夜は暖かいし、朝はその水で顔を洗えるし、歯磨きもできます」

「コンセントのタップ。避難所のコンセントの数は限られており、スマホの充電もままならない。でもタップがあれば一緒に充電させてもらえます」

「保険証、運転免許証、銀行の通帳、クレジットカードの(裏表)のコピー。非常時は、コピーがあればだいたいスムーズに受付してくれます」

次は、備えていたけどあまり意味がなかった、という声です。

ありゃりゃ、あまり役に立たない防災用品

「非常食で失敗しました。レトルトや缶詰は用意してありましたが、美味しくないと子どもに大不評。被災して不安になっている子どもを、ますます凹ませてしまいました。ちゃんと試食すべきでした」

「テレホンカード。停電中は公衆電話では使えません。10円あればがかけられます」

「使い捨てのレインコート。ペラッペラで防水力弱いし、すぐ破ける。防水仕様のちゃんとしたレインウエアでないと意味ないです」

「ろうそく。それほど明るくないし、数日分となるとかなりの量になる。LEDライトのほうが明るいし安全だし軽いし長時間使えます」

実際に被災生活を体験した方々の声は、どれも説得力のあるものばかりです。

今年はコロナ禍ということで避難所の収容人数が制限されたり、ボランティアの人手不足が予想されます。

ぜひ、今回の声を参考にして防災用品を見直して、非常食の賞味期限のチェック、ラジオや懐中電灯などは故障なく使えるか確認をして、災害に備えましょう。(2020.9.13(日) 11:35配信 たまひよONLINE

実際に被災したママの声はとても貴重です。その時に役に立ったものと役に立たなかったものは参考になります。特に非常食。災害時の食事はモチベーションに大きく影響します。特別な物や非常食ではなく日頃から食べているものをローリングストックで備蓄するようにしましょう。