新型コ新型コロナウイルスとの闘いが続いている今、もし大きな地震など自然災害が発生した場合、あなたは避難所に移動しますか?ロナウイルスとの闘いが続いている今、もし大きな地震など自然災害が発生した場合、あなたは避難所に移動しますか?

4日夜、関東地方で起きた最大震度4の地震。

5日、取材班は、震度3を観測した千葉・成田市へ。

住民たちから聞こえてきたのは、いざ避難となった場合の不安だった。

40代「避難所とかに集まるのも、今できないじゃないですか。どうしようって不安しかない」

2019年、千葉県などに大きな被害をもたらした台風。

当時、館山市に開設された避難所の様子を見てみると、多くの住民が身を寄せた避難所では、1人ひとりの距離が近く、密集・密接状態。

さらに、施設によっては密閉状態も。

今、災害が起きれば、避難所は、感染拡大の引き金となる「3密」エリアとなってしまう可能性が高い。

防災システム研究所の山村武彦さんは、集団感染の危険性を指摘する。

山村さん「多くの人が避難所に避難。避難勧告が出て避難した場合、3密防止対策は、基本的に困難。避難所でクラスター(集団感染)を招く複合災害になる可能性がある」

新型コロナウイルスの影響で、命を守るはずの避難所が複合災害の現場となるおそれ。

NPO(民間非営利団体)法人が行った、風水害での避難経験者2,000人以上へのアンケート調査では、実に7割以上が感染拡大が避難の判断に影響すると回答。

その具体的な行動については、多くの人が「避難所の様子を見て、避難先を変える」や「自家用車で車中泊避難をする」などと回答している。

避難所を管轄する自治体は、新たな対応を迫られている。

4日、震度4を観測した千葉・芝山町で防災などを担当する小川欣也さん。

2019年2月に更新したばかりの防災計画を作り直す必要があるという。

小川さん「(風水害の時に)避難所を設置して、『いち早く避難してください』というのが、わたしたちの思いだったが、むしろ逆の方向に進んでしまうのかと…」

住民向けのハザードマップに掲載される避難所は、15カ所。

これまでは、速やかな避難を呼びかけてきたが、今回を機に、避難所への避難は最終手段として呼びかけることになるという。

小川さん「まずは、自宅で安全を確保していただく。それから知り合い・親戚の安全なところを確保するのが第一。それでも安全が確保できないということでしたら、避難所を設置して、コロナウイルスの対策も含めながら、距離を置いて避難していくことを順次考えていきたい」

今後、避難所を設置する場合には、これまでの3密状態を避けるため、家族ごとに距離を取ること。

また、避難所内に備蓄してあるマスクや消毒液などを用意する予定だという。

コロナ危機と大規模災害の同時発生に備え、今一度、避難の在り方を見直すことが求められている。(2020.5.5(火) 18:48配信. FNNプライムオンライン)

コロナウイルスが猛威をふるている今、避難所のあり方も大きく変わろうとしています。しかしコロナ以前からインフルエンザ等の感染症は存在しているのです。日本の避難所は人道的に問題があると諸外国から指摘されています。あいかわらず災害関連死が発生しているのも根本的な解決がされていないからです。ソフィア基準が避難所運営の基準になると言われています。しかし国土が小さな日本においてその基準に準ずることが難しいのも理解できます。では、どうするのか、『在宅避難を可能にする』それが答えです。在宅避難を可能にするためには自治体などの助成金等を活用して個人・家庭レベルで対策を推進するしかないのです。