今年は8月の九州北部豪雨や9月の台風15・19号など自然災害が相次いだ。災害に対する備えとして食料・飲料・生活必需品の備蓄に関心が集まり、防災のために特別に用意するのではなく、できるだけ普段の生活の中で利用する「ローリングストック」も注目された。定番の備蓄食品に加えて、昨今は新顔が続々と登場し、広がりを見せている。

災害大国の日本ではいつどこで何が起きるか分からない。大規模災害発生時には、自宅に1週間分の備蓄食料があるのが望ましいとされている。しかし、非常時のためだけにそれだけの量を揃えておくのは大変な上、普段食べ慣れていない食品を非常時に食べるのは精神的にも負担となる。

日頃使っている食材や加工品を少し多めに備えておき、使った分を新しく買い足す。常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法をローリングストックという。備蓄食品と言えば、缶詰、カップ麺、ビスケット、チョコレート、乾パンなどが定番だが、これらに加えて、最寄りのスーパーで買える保存期間が比較的長い常温食品を備蓄食品としてとらえれば、ローリングストックで使える食品の幅はぐんと広がる。

新しい備蓄スタイルの推進運動『DAILY STOCK ACTION』に参加しているマルコメの「ダイズラボ 大豆のお肉」シリーズはレトルト・乾燥・冷凍の3タイプがあり、用途や好みに合わせて使い分けができる。レトルトタイプは賞味期限が12か月で常温保存が可能。湯戻しが不要なため、家庭内ストックに向いている。

同社の「料亭の味 フリーズドライ 顆粒みそ」は冷蔵不要で少量ずつ使えるため、防災食としても便利だ。特許製法によるサラサラとした質感が特徴で、好みの具材と合わせてお湯を注げばみそ汁に、炒め物や和え物もさっとかけるだけでつくれる。賞味期限は24か月と長い。

マルコメと同様にDSAに参加している新進の商品では、賞味期限の長い福神漬や梅干も備蓄に向いているが、ローリングストック向けにいま力を入れているのは常温保存で賞味期間が120日間もある惣菜の「お箸倶楽部」シリーズだ。

同社は10年以上前からパウチ惣菜を手掛けており、真空調理法という製法で、程よい柔らかさと味が十分に浸透した惣菜に仕上げ、各種のアイテムを販売してきた。同シリーズは現在、「たけのこやわらか煮」「ごぼう煮しめ」「さつまいもほっこり煮」「里いもおかか煮」の4品を発売中で、なじみ深い和惣菜を非常時にも食べられるのはありがたい。

ローリングストックに向いた食品の売場コーナー化により、進化する備蓄食品の浸透を図りたい。(2019.12.25(水) 10:56配信 食品新聞)

ローリングストックは備蓄食というよりは普段食べている食材の在庫管理です。食べなれているものを発災時に食べられるという安心感はとても大切です。また、カセットコンロとカセットボンベをあわせて用意しておくとライフラインが止まったときでも暖かい食事をとることが出来ます。