日本製紙クレシアは、9月1日の「防災の日」を前に「新型コロナウイルス感染拡大以降の防災意識と対策」に関する調査を実施した。

世界中を一変させた新型コロナウイルス。これによって、防災への意識は変わっているのだろうか? 感染拡大前後での生活者たちの防災意識・行動の変化について、20~50代の500人に聞いてみた。

はじめに、「新型コロナウイルスの感染拡大以降、災害への不安は高まったか?」と聞いたところ、9割近く(87%)が「高まった」と回答。

その理由としては、「災害自体だけでなく、避難所で感染するのではないかという不安があり、二重に怖い」(56歳・女性)などの声が多く上がっていた。  

そこで、「現在、災害が起きて避難が必要になった場合、移動時や避難先での新型コロナウイルス感染を不安に感じるか?」と尋ねると、91%が「不安に感じる」と答える結果となった。

具体的には、

「避難先は密集が想定されるので感染リスクが高まりそう」(55歳・男性)

「手洗いなどの対策が十分にできるか不明」(43歳・女性)

「避難所では除菌グッズなどの物資も不足しそう」(23歳・男性)

などの声が聞かれる。

こうした背景から、避難時に持ち運ぶ「防災グッズ」にも変化が生じているようで、新型コロナウイルス感染拡大以降、「防災グッズに除菌・消毒アイテムを新たに追加した」人が約3人に1人(33%)に。

「withコロナ」状況下の防災対策においては、「除菌・消毒アイテム」の重要度が今まで以上に高まってきていると言えそうだ。

さらに、新型コロナウイルス感染拡大以降は、こうした「防災グッズ」だけでなく、外出機会を減らすためのまとめ買いや、ネットでのまとめ注文が進み、飲料・食料・生活用品などの「備蓄・ストック量」も増加傾向にあると言われている。

実際に、今回の調査でも、新型コロナウイルス感染拡大以降、自宅における備蓄・ストック量が「増えた」人は、実に4人に1人(25%)に達した。

この質問に「増えた」と答えた人に、「家に備蓄・ストックしてあるもののみで生活ができる日数」がどれくらい変わったかを聞くと、以下のような結果となった。

【飲料・食品】家に備蓄・ストックしてあるもののみで生活ができる日数

・新型コロナウイルス感染拡大前(昨年):平均「約4.7日」

・新型コロナウイルス感染拡大後(現在):平均「約8.7日」

【日用品】家に備蓄・ストックしてあるもののみで生活ができる日数

・新型コロナウイルス感染拡大前(昨年):平均「約15.5日」

・新型コロナウイルス感染拡大後(現在):平均「約25.5日」(2020.8.27(木) 5:30配信 OVO)

コロナ禍で防災の意識が大きく変化しました。災害が発生したら避難所へ行くというこれまでの考え方ができる限り在宅避難へと変化しました。そのために備蓄量が増加しました。ここで問題になるのがお住いの場所は災害が起こりにくい場所なのかということと、お住いの建物は災害に耐えうるものなのかという事です。2020.8.28日より不動産業者は重要事項説明の中に災害についても説明する義務が発生します。住む場所を選択する時から防災対策は始まっています。