近年では、日本、そして世界各地で地震や台風、豪雨などが発生しています。この7月の豪雨も各地に甚大な被害をもたらしました。災害対策は、すべての人が、これから向き合っていかなければならない課題といえるでしょう。

株式会社カシワバラ・コーポレーションが実施した、「マンション生活における災害に関する実態調査」によると、79.1%の回答者がこの1年間で「防災意識が高まった」「防災意識がやや高まった」と回答。ここからは、本調査の結果をご紹介しながら、みなさんの災害対策について見ていきます。

自分が住んでいるマンションの災害対策、3割以上は「知らない」

災害対策の重要性を分かっていても、実際に行動している人はどれくらいいるのでしょう。例えばマンションなど集合住宅に住んでいる人の場合、どんな対策がされているか把握している人は、決して多くはないよう。 「あなたがお住まいのマンションでは、災害対策が実施されていますか?」の質問に対しては、30.3%の回答者が「知らない / わからない」と答えたとのこと。この傾向は築年数が経つにつれて強くなるようで、10年以上の築年数のマンション居住者は約半数が「実施されていない」「わからない」と回答しています。 堅実女子の皆さんは、どの程度把握していますか?

災害時に必要な横のつながり

マンションの場合、戸建よりも、近くに住む住民同士のつながりが強くなるもの。人によっては、懸念点ととらえることもありますが、災害時には横のつながりに助けられることもあるでしょう。 「災害対策について住民会で話し合うべきだと思いますか?」の問いに対しては、86.3%の回答者が「とてもそう思う」「ややそう思う」としています。

では、一体何を話し合いたいと思っているのでしょうか。具体的に見てみましょう。

問. あなたがお住いのマンションの災害対策で、十分でないと思うのはどのようなことですか?(複数回答可、 n = 400)

第1位:住民同士の協力についてのルール化(35.6%)

第2位:災害に備えた備品の準備(26.6%)

第2位:マンションの耐震 / 耐火性能の整備(26.6%)

また、災害の規模や種類は年々変化していることもあり、既存の決めごとの見直しも必要でしょう。 その他、住んでいるマンションでどのような防災訓練があるといいかという質問に対する声を抜粋してご紹介します。

・装備品の使用訓練

・実際にお年寄りを背負ったりして避難するような訓練

・独居老人の多いマンションのため、緊急的な互助の方法を確立してほしい

・ライフライン途絶の際の備蓄の使用方法や住民間での取り決めを実践

・訓練をしても参加者があまりに少ないため、とにかく住民の意識を高める必要がある 頭で分かっているつもりでも、いざとなると、動けなくなることは多いもの。

withコロナの状況下では、衛生管理対策も必要となります。住んでいる自治体やマンションの取り決め、自分で準備している防災グッズの中身の見直しをしてみてはいかがでしょうか。(2020.7.25(土) 10:02配信 Suits woman)

集合住宅であるマンションはその特性から災害時のルール策定はとても重要です。特に防災予算についてはほとんどのマンションでない場合が多く、いざという時の緊急支出が行えないために緊急対策が行えないケースが目立ちます。自主防災会の立ち上げなど災害が多い昨今においてできることから始めることをお勧めします。